(2020.6.10 修正)
臨時採用(1年目)の同僚の授業を見てきました。
授業崩壊しています(学級崩壊ではありません。専科ですから)。
これは、仕方のないことです。
問題は、これをどうするのか?ということでしょう。
改善しなくては授業が収まらないことが山ほどあります。
でも、全部いっぺんに改善されるということはありません。
人材育成でも書きましたが、
人材育成は、不可能だと理解した人は、人材育成が可能です。
さっそくやってみます。
良い指導ができるようになるための実践
1 事実を正しく伝える。
まずは、今何が起きているのかをきちんと伝えます。そして、近未来を正しく予測します。
「このままでは、採用されて担任になったらGWまでに学級崩壊するよ。できることは、2つしかない。ひとつは、担任になりませんようにと祈ること。もうひとつは、学級が崩壊しないように最低限の力をつけることだよ。」
もちろん、後者を選びます。
2 授業を見せる。
お手本が必要ですから、他の先生たちの授業を見てくるように伝えます。
あくまで伝えるだけです。
「行ってもいいし、行かなくてもいいよ。」と。
ついでに、私の授業も
「見に来ても良いし、来なくてもいいけど、見たら勉強になるよ。」と。
もちろん、見に来ます。
3 聞く
見終わったら、どうだったかを聞きます。
すると、
「他の先生の授業は、子ども達がぴしっとなっています。」
と、自分の時との違いを見つけて言います。
まあ、他にも色々とあるのですけど、あくまで本人に言わせます。
4 褒める
「とても良いところに気付いたね!」と、褒めたついでに
「君は、笑顔が素敵だから、1つできるようになったら、効果がとてもありそうだよ」と、授業とは関係ない人間性についても価値づけておきます。
ついでに、近くにいる先生にも声をかけます。
「いいところに気付いたと思わないかい?」
すると、近くにいる先生も参加し
「そうだね、そうだね。誰もが通過する良い視点だね。」
と、会話がはずみます。
5 材料を提供する
自分で挑戦したいことを確認したら、ようやくその材料を提供します。
提供だけではダメですよ。
その中で、できそうなことは何かを聞くのです。
すると、自分で選びます。
6 その後を聞く
しばらくしたら、どうなったかを軽い感じで聞きます。
すると、
「ちょっとやってみてるんですけど、あんまり上手くいきません。」
となったので、また状況を聞きます。
そして、情報提供→聞く→実践報告を聞く→情報提供と進んでいきます。
そうやって楽しみながら、そして本人にやる気を持たせながら、さらに本人のペースを守りながらサポートしていくと、自分の進める速さではありますが、確実に進みます。
まとめ
良い先生になるための支援者としての記事になってしまいましたが、本当に言いたいことは違います。
良い先生になるのは、あくまで自分だということです。
周りが良い先生にしてくれるわけではないのです。
良い先生になるためには、知識が必要です。
それが一般的に考えられている教えるということでしょう。
しかし、知識を教えたって、それほど効果はないのです。
あくまで、自分でやろうとしなければ身につきません。
つまり、実践です。
知識は、思考を経て、実践することで知恵となるということが真理です。
3つで1セットです(三位一体)。
とにかく、行動することなのです。
鑑真さんの名言を最後に紹介しますね。
「1を聞いて10を知るよりも、1を聞いて1を実行に移すべきである。」
本田宗一郎さんの名言も紹介しますね。
「人生は見たり、聞いたり、試したりの3つの知恵でまとまっているが、多くの人は見たり、聞いたりばかりで、一番重要な試したりをほとんどしない。」
どちらも「行動」の大切さを説いた名言です。
たくさん知識を得ることも大切ですが、とにかく実践・行動した分だけ良い指導ができる先生に近づきます。