(2020.5.15 リライト記事)
子どもらしさの持つ一側面に「くだらなさ」があります。もう本当にくだらないことに夢中になるという特性があるのです。「小学生あるある」として、誰にでも思い出すことができるほどよく目にする光景です。おそらく、担任を受け持った者ならば誰でも目にしたことはあるでしょうし、自分が小学生だった頃、自分がやっていなくても友達がやっていたのを見かけたことはあるはずです。
小学生あるある
【事例1 消しゴムのカス】
消しゴムで机の上を熱心に綺麗にしているのかと思ったら、消しゴムのカスを量産している。その消しゴムのカスを集めて、また熱心にコネコネする。やがて、その消しゴムのカスは鼻くそみたいな塊になる。
「せんせ-、この練り消しあげるか?」
まるで私がほしいかのように言ってきますが、そんな鼻くそみたいな者を誰がほしいと思うのでしょうか……。
「・・・いえ、いりません。」
「えー、いらないの? 誰かほしい人いるー?」
♪ほし~ ほし~♪
こら! そんな鼻くそみたいなものを集めるんじゃない!
【事例2 消しゴムと鉛筆】
消しゴムに何故か穴が開いています。
そこに、熱心に鉛筆を突っ込みます。落とし物コーナーにある消しゴムはたいていそのようにいくつかの穴が空いています。
ものを大切にしましょう。
もしくは『消しゴムころりん』というお話があるので、それを読みましょう。
【事例3 椅子のバランス】
椅子は4本足ですが、後ろに体重をかけて2本足でバランスを取ろうとします。癖なのかもしれません。楽なのかもしれません。でも、様子を見ていたら、たいてい「自分はいかにバランスをとれるか」ということに夢中になっていきます。たいていは後ろにバタンと倒れて先生に注意されます。
体幹を鍛えたいのならバランスボールの方が建設的ですが、そういう建設的なことはやらないんですよね~。
【事例4 鉛筆の寿命】
指でつまめるかどうかぐらい短い鉛筆を、どこまで使えるかということに使命らしきものを感じている子もいます。そこまで使ったのなら、その鉛筆はもう寿命だよと伝えるのですが、「まだ使えます!」と、たいていは言われます。
ちなみに、鉛筆はこの三菱の鉛筆以上の良い鉛筆に出会ったことはありません。お値段もそこそこしますが、そんなに大切に使う子なら、こういう高級鉛筆を与えても良いかと思いますよ。
まだまだありそうですが、とりあえず、どの教室でも見られる現象だけをピックアップしてみました。これらは、本当にくだらない。くだらないんだけど子どもらしいのです。
まとめ
くだらないからやめさせるのか、くだらないけどやらせておくのか。
この辺りの判断が難しいところではあります。
私個人の対応としては、周りに害がないのなら、とりあえずは様子を見ます。
ただし、みんながやり始めるようなことになれば止めます。
ちなみに、交換ノートは比較的、早い段階で禁止令を出します。
理由は、比較的早い段階で問題になるからです。
交換ノートに関して、例外は今のところありません。