今はあまり見かけなくなりましたが、数年前、ニュース番組が新聞を読む番組に変更になっていました。各種の新聞をボードに貼り付け、赤鉛筆みたいので線を引き、アナウンサーが読んでくれるのです。
「あのね、新聞って言うのは、絵本じゃないんだからさ~。」
と思ったものです。後日、アナウンサーの久米さんもやや批判していましたが、低予算ですぐに出来るということで、予算カットの面からも仕方のないことかもしれないとコメントしているのをテレビの特集で観ました。
ただ、新聞が報道媒介で、テレビも報道媒介なら、やっぱり住み分けてほしいというのが、私個人の意見です。
それがようやく一段落したのかな?
もしかしたら、まだやっているのかもしれませんが、私は見ていません。
ところが、最近またおかしなことになってきていることに気がつきました。
映像トピックスみたいなコーナーで「世界の珍事件」を紹介します。
スマホの普及により、世界各国でのおどろき映像が撮られています。
その時私が観たのは、どれも外国のお話でしたが
「犬が池で泳いでいるのを鳥が襲っている映像」
「インドの古い橋が崩落する映像」
「どこかの国のガソリンスタンドで、タバコの火がガソリン漏れに引火」
これ、朝のニュースです。
たまに夕方にやっている「びっくり映像特集」のような内容です。
しかも、報道者が撮影したのではなく、一般者の撮影です。
朝のニュースに誇りも威厳もこだわりも感じられません。
そんなニュースを朝から流してどうするのでしょうか?
しかも日本の出来事ではありません。
一地方(しかも海外)のローカルニュースです。
私は普段、あまり批判しませんが、これはします。
視聴者を馬鹿にしすぎです。
エンターテイメントもいいのでしょうけど、それは夕方にやってほしい。
朝のちょっとした時間に見るニュースは、世の中の動きを正確に伝えてほしいのです。
「今朝のニュース見た?」
「見た見た!」
「犬が鳥に襲われる映像、すごかったよねー!」
「あの橋も危なかったね―!」
なんて話になると思っているのでしょうか?
新聞記事を読み聞かせする方が、まだ知的かもしれませんよ。
もーー! ちゃんとやって!