4月から、新しい学校へ赴任しました。
前任校での私は年上だったのですが、新任校は年配の先生方が多く、私はちょうど中堅ぐらいに位置しています。そして、私の座っている席の島は、54歳、52歳、そして定年退職したばかりの60歳のおじさんグループに属しています。
若い人との会話も楽しいのですが、年配の方達との会話も楽しく、昭和生まれグループとして、話題の共通認識が存在するのです。昨日は故:志村けんさんの活躍したいた頃の話題で盛り上がり、荒井ちゅうさんの話まで出ましたが、残念ながら私はそこまではついて行けませんでした。
そこへ、教頭先生がやってきました。教頭先生も新しく来られたので、前から在籍している年配の先生が質問しました。
「教頭先生はおいくつなんですか?」
「僕ですか? 50歳になりました。」
「若いね~!」
というところで、私から「若くはないですよね?」とフォローをしましたら、教頭先生も「若くはないですよ」と苦笑いをしていました。
さて以上のことから、年齢の若いとか、若くないというのは、相対的だなと実感したわけです。
例えば私自身は40歳を越えた辺りから、保護者も同僚も年下が増えてきたので、自分も若くはなくなってきたと思っていたのですが、新任校のおじさんグループに入ってしまえば若輩者なのです。
昔、所属していたスポーツチームの先輩が
「俺は35歳だぞ。おまえは30歳だからまだまだ若い! だからいっぱい走らないとダメだ!」と言っていたので、それから5年ほど経って私も35歳になったときに
「先輩、僕も35歳になりました。そろそろベテラン組に入れてもらっていいですか?」
と聞いたら
「俺は40歳だぞ。おまえは35歳だからまだまだ若い。 だからもっと走れ!」と言われました。
そして、
「これは仕方ないんだ。おまえが歳を取ると、俺らも歳をとるから、抜くことは出来ないんだ」
と説明され、妙に納得した記憶もあります。
たわいもない話でしたが、ここから私なりの主張があります。
それは、若さとは相対的であるのだから、自分で若いと決めて良いということです。
いつまでも若くありたい=元気でありたい=健康でバリバリ動きたい
と思っているはずなのに、多くの人は「もう自分は若くない」と何故か言ってしまいがちです。
でも、60歳になったって、70歳の人から見れば若手なのです。
そして、若さとはエネルギッシュであるというようなニュアンスもあります。
そうであるならば、自分で「まだ若い」と言い聞かせる方が良くないですか?
「わしはまだまだ若い者には負けないぞ!」というお年寄りがいたら、私は尊敬します。
・・・たしか、三国志の黄忠がそんなこと言ってたっけな~
※『三国志』 作:横山光輝氏