Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の24年間の実践理論

健康の秘訣 第2回 ~基本は食事~

 健康は「運動」「睡眠」「食事」に加えて「心」の総合的なものであるということを第1回で書きました。今回はその中の「食事」についてです。この食事は奥が深すぎますので、説明しだすときりがありませんので、今回はごくごく簡単に概要を説明します。もし、これから説明することのひとつでも実践することができれば、体の変化を感じる事ができ、さらに興味をもてると思います。

 

1 全ての基本は食事にある

 当たり前すぎて、あえて指摘するまでもありませんが、人の身体は食べたものによって形成されています。自分が食べた物からしか身体は作られません。

 ですから、良い物を食べれば身体は良くなるし、悪い物を食べれば身体は悪くなります。ただ、身体は本当によく創られていて、相当ハチャメチャな食事をしていても、ある程度までは頑張ってくれます。

 そして、ある程度という限界値を超えたとき、人は病気になります。

 身体が修復できないレベルに到達しているということです。

 健康の基本は食事です。疑いようもありません。健康になるための食事の方法について、少し詳しく5つだけ説明していきます。

 

(1)身体に良い物を食べること。

 実は、現代社会でも特に日本は、この身体に良い物がなかなか手に入りにくいのが現状です。その理由については今回は割愛しますが、普通にスーパーに行って食材を何も考えずに買うと、かなりの種類が身体に悪い物になってしまいます。

 身体に良い物は何かと言うと、ごくごくおおざっぱに言えば「自然のもの」です。新鮮な野菜や海産物(これは条件がありますが)、昔から受け継がれてきた日本食になります。

 

(2)身体に悪い物は食べないこと。

 身体に良い物を食べることと同じくらい、いえ、それ以上に大切なのが身体に悪い物を食べないということです。何を食べるかということと、何を食べないかということはセットで考えることが健康な食事に関しては必須です。

 では、身体に悪い食べ物は何かということになりますが、これがたくさんありますし、あんまり紹介すると、食べるものがなくなっちゃうじゃないか!とやる気を失いかねません。ですから、今回は具体的な品については言及を控えますが、身体に悪い物は身体に良い物の逆だと覚えておくと良いでしょう。つまり、身体に悪い物は「不自然な物」ということになります。

 

(3)少食であること。

 江戸時代に、めちゃめちゃ頭の良い貝原益軒という学者さんが『養生訓』という後年に発表した著書の中で、健康の秘訣を「少食(腹八分)である。」と説いています。

 現代日本社会では、身体に良い物を食べ続けるのは難しく、気を抜くと身体に悪い物ばかり食べてしまうという説明をしましたが、食べる量が少なければ、まだ身体はがんばれるという理屈です。

 色々と試してみた結果、「腹五分」でも大丈夫だということが分かりましたが、いきなりは難しいので、まずは「腹九分」ぐらいからはじめてみると良いと思います。

 

(4)よくかんで食べること。

 これもよく言われていることなので、あえて書く必要は無いのですが、実は実践できている人は少ないので(かつての自分もそうでした・・・)、一応書いておきます。

 食べたものは胃である程度消化され、肝臓とか脾臓とかが絡んで小腸に送られていきます。その最初の段階、胃の負担をできるだけ軽減するためにも、よくかむことが必要です。

 

(5)楽しく食べること。

 楽しく食べるというのは、感謝して食べるということにも繋がりますし、食べることに集中するということにも繋がりますが、それ以上にある効果があるという実験があります。条件反射で有名なパブロフさんの研究結果です。

 パブロフさんは、猫に餌をあげてその消化の様子を観察したそうです。猫は食べた餌を消化しますが、そこに犬を連れてきます。すると、猫は怖がって消化を止めてしまい、犬を連れ去った後も数時間にわたって消化機能が働かなかったということです。

 この実験は、交感神経や副交感神経の働きという説明もできますが、要はリラックスして楽しく食べることで、消化システムが正常に働くということです。

 

2 身体に良い物を食べる食事療養

「今日も健康でハッピーだぜ!」 「本当ね! 健康って素敵だわ!」

 食事で健康な身体を創ったり、病気を治したりする分野が「食事療養」になります。私はこれを数冊熟読し、実践してみた結果、かなり色々な事が実感として理解できました。およそ半年ぐらいかけて、ひとつずつ実践してみたのです。

 その経験から、今回は「身体に良い食べ物」を取るための具体的な実践で、かつ簡単に取り組めそうなことを最後に3つ紹介します。

 ひとつでも実践してみると、身体の変化に気づけるはずですから、是非、気になった項目があればやってみてください。

 

①玄米ご飯を導入する。

 これは簡単で、手間もかからず、お金もたいしてかかりません。

 スーパーに行くと、玄米が売っていますので、とりあえず購入します。

 そして、玄米だけの方が良いのですが、これまで食べてきた白米からのギャップが起きて嫌になってしまうかもしれませんので、白米に混ぜることをお勧めします。それだと、今まで食べてきた白米と大きく違いはありません。

 もし、それで気に入ったら、五穀米とか、黒豆とか小豆とかも混ぜてみます。

 身体に良いものを混ぜると、さらに栄養価がアップします。

 

②塩を変える。

 これも簡単ですが、少しもったいないかもしれません。今使っている安価な精製塩は捨てます。そして、天然塩に変えます。お値段は精製塩の3倍くらいしますが、塩は一度買ってしまえば、そうそう減るものでもありません。

 きちんとした塩は、それだけでミネラルが豊富で、塩自体がおいしいです。

 いずれ、ドレッシングがいらなくなりますので、高いけど実は安いです。

 

③水をたくさん飲む。

 たくさんと言っても、無理をしてがぶがぶ飲むということではありません。一度に吸収できる水分には限りがありますので、ちょくちょく飲むということで、一日に1リットルぐらいで大丈夫でしょう。できればミネラルウオーターが良いのですが、水道水でも飲まないよりはいいかな? ちなみに常温がお勧めです。

 水分を水で取るということで、自動的にジュースなどを飲まないことにも繋がります。お金がほとんどかからないので取り組みやすいでしょう。

 

3 奥が深い食事

「食事はねえ、身体をつくっているんだよ。」   「ふーん・・・」

 本当は、まだまだたくさんあるのですが、最初に述べたように、一度に取り組もうとすると無理がでますし、実践する前から拒否反応が起こる可能性もあります。

 上記に書いた3つは、私が最初に取り組んだ3つでもあります。そして、この3つから、次々に興味がわき、様々なことを理解し、本当に良かったのでお裾分けなのです。

 

 本当は、手間、暇、お金のかかる食事療養ですが、入り口として上記の3つなら遊び感覚で取り組めるかな?と思っています。

 ちなみに、食事療養のさらに深化した分野「ナチュラル・ハイジーン」というものをただ今勉強中ですが、正直、挫折しそうです。

 ※ナチュラル・ハイジーン自体は、かなり昔からあるそうです。