Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の24年間の実践理論

健康の秘訣 第6回 ~髪が増える絶望的な真実~

 薄毛や抜け毛、白髪などに悩んでいる人に朗報です。髪はかなりの確率で復活します。しかも、お金がほとんどかかりません。まさか、そんなことが本当に起こるんだろうか?と疑問に思って実践してみましたら、本当に髪の健康状態がよくなりましたので、お裾分けです。ただし、とりあえず絶望してもらいます。

 今回の記事は以下の3つで構成します。

 1 髪が健康でいられない理由(絶望します)

 2 髪を健康に復活させる方法(希望がもてます)

 3 全ては繋がっているという理解(絶望します)

 

1 髪が健康でいられない理由

 まずは結論から。

 髪が健康でいられないのは、シャンプーをするからです。シャンプーをやめれば、髪は復活します。

 

 私は絶望したんです。

 だって、小さい頃からずっと使ってきたわけですし、なんなら、髪に良いだろうと思ってごしごし丹念に洗ったりもしてたわけですから。

 人によっては、高級なシャンプーやリンス、トリートメントなども購入しているはずですから、「あんなにお金をかけてきたのに何だったのさ!」となります。

 人は絶望したくありません。そして自分が見たいことしか見ず、聞きたいことしか聞けないという特性がありますから、受け入れがたい事実です。

 では、その受け入れがたい事実を受け入れてもらうために、髪が不健康になる仕組みを説明します。

 

①髪は身体の体内(栄養)で作られている

 当たり前ですが、髪を生み出しているのは身体そのものです。そして身体というのは食べたものでしか構成されません。髪はミネラルとタンパク質から作られており、その栄養は血液によって運ばれます(おおざっぱに言うとこんな感じ)。

 髪が生えている1つの毛根は、通常2本~3本の髪の毛を養っています。ところが、その栄養が少なくなれば3本養うことは難しいので、せめて1本だけは・・・となって残りの2本への栄養供給を止めます。つまり、毛根1に対して髪も1です。

 しかし、栄養が十分ではないので、その1本すら満足に育てることができなくなるので、だんだん細く、ヘナヘナになっていきます。これが薄毛です。

 そして大変残念なことですが、その1本もとうとう養いきれず、抜け落ち、禿げるということが起きてしまいます。

 この理屈は、家庭菜園を経験している人なら完璧に理解できるはずです。植物も同じ原理だからです(脇芽を取る効果とか、土の栄養と植物の成長とか、水が不足すると何本かの枝を枯らす現象とか・・・)。

 つまり髪が作られる原理というのは、身体が作っている以上、食べ物から摂取する栄養でしかあり得ないのです(外から栄養を入れる粉シャンプーもありますが、とりあえず今回は、分かりやすく説明するために扱わないことにします)。

 

②栄養はどこへ行ってしまったのか?

 シャンプーをすることによって、本来向かうべき場所ではない場所へ行きます。

 シャンプーには「界面活性剤」という油分を洗い流してすっきりする成分と、「常在菌」をも殺す「防腐剤」。そして香料に代表される様々な「化学薬品」が使われています。

 まず大きいのは「界面活性剤」です。

 シャンプーをすると、頭皮の皮脂をキレイに溶かして洗い流してくれます。

 聞こえは良いのですが、頭皮の皮脂は人にとって必要だからあるんです。保湿効果だったり、常在菌の住かだったり、外からの刺激緩和だったりと。

 ですから、人の身体は頭皮の皮脂がなくなったら「危険!」と判断します。

 そこで、皮脂を創り出す「皮脂腺」というのが毛根の横にあるのですが、その皮脂腺工場がフル稼働して皮脂を大量生産します。当たり前ですが、フル稼働には栄養がたっぷりと必要です。

 もうおわかりだと思いますが、本来、毛根に行くはずだった栄養は、この皮脂の方が重要なため(生命に直結しているから)、皮脂腺に行くのです。

 しかも、大量生産しなくてはならないため、皮脂腺工場は規模を拡大(肥大)していきます。つまり、毎日のように皮脂の生産が必要なので量産体制が確約され、どんどん皮脂を送り出します。送り出しても送り出しても、キレイに洗い流されるので倒産する心配はありません。

 皮脂腺を工場に例えると、さらに都合が良いことが起きます。どんどん皮脂を送り出す → 髪はさらにベトつく(においも加わる) → もっとしっかり洗い流す → 皮脂腺は拡大し続け安泰。

 これでシャンプーは安住の地に落ち着き、栄養は毛根ではなく皮脂線に向かい続けます。

 

 次に「防腐剤」も大きいです。

 頭皮には外敵(様々な菌やウイルス)から身を守るための「常在菌」という素晴らしい子たちがいます。ところが、シャンプーに含まれている防腐剤は、この「常在菌」を一掃してしまうのです。

 そのため、頭皮は防衛隊不在の危険地域と化しています。頭のかゆみやできものができるのは、常在菌がいない上に、保湿もされていないためです。

 これも危険ということで、本来毛根に行くはずの栄養は、ここにも派遣されます。どんどん新しい細胞を作って、死に体の細胞は「フケ」になってはがれ落ちていきます。生産が間に合わないので、頭皮そのものがどんどん薄くなっていきます(畑の土が薄い状態をイメージすると分かりやすいかもしれません)。

 

 最後に「化学薬品」

 人の皮膚は様々なものを体内に吸収する力が備わっています。

 塗り薬が効果的なのはそのためです。

 湿布なんかも想像しやすいですね。

 この、人の肌は外からのアプローチを体内に取り込むことができるという素晴らしい能力があるが故に、変なものも吸収しちゃいます。しかも、頭皮は特に吸収力が高いと覚えておきましょう(2倍~3倍かな?)。

 ですから、不自然な化学薬品は、まあ、どうしようもないのですが「異物」と認めざるを得ません。つまり、食事と同様に「異物処理」をする必要があります。異物処理にはお金がかかる(栄養が必要)ということで、ここにも向かいます。

 

 結果、本当は毛根に向かうはずの栄養たちは、「皮脂腺」「細胞分裂」「異物処理」に優先的に向かわなければならず、残った栄養だけがかろうじて毛根に行きます。そしてさらに都合が悪いことに、現代社会の食事の栄養素はボロボロなので、そもそも栄養不足です。もう髪に行く栄養などほとんどないのです。そんな厳しい状況にもかかわらず、長い年月、共にいてくれている髪に感謝することをお勧めします。

 

2 髪を健康に復活させる方法

 シャンプーをやめれば、髪は復活します。

 人の身体のもつ力に感謝しましょう。

 理屈から言えば、復活するしかないのです。

 シャンプーをやめるというのは、髪が健康になろうとすることを邪魔しないということです。邪魔さえしなければ、栄養は本来向かうべき場所に向かいますから。

 拡大した皮脂腺工場は、生産の必要性がなくなるので、次第に規模を縮小していきます。つまり皮脂そのものの分泌量が減るので、ベトつきがなくなります。

 常在菌も大活躍するので、かゆみやできものもなくなります。

 においは・・・そもそも皮脂が酸化したものなので、皮脂そのものが減ればなくなります。それでも多少の酸化物はありますが、実は水で洗い流されます。

 水で洗うだけで、十分汚れは落ちるのです。

 水といっても冷水は冷たすぎるので駄目です。だいたい36度ぐらいかな。42度とかだと皮脂も流れ落ちてしまうので、低い温度で汚れた(酸化した)ところだけを洗い流します。5本×2=10本の指先で、優しくなでるように洗います。それで十分です。

 私もやってみました。すぐに効果がでます。

 まず、驚くべきことに、シャンプーを使わなくてもサッパリします。

 次に、髪がごわつきません。しっとりします。なんら支障は無く、においもでません。

 そして、3日間も続ければ、髪が立ち始め、元気になるのが実感できます。

 さらに2週間もすれば、なんと、1本しか養っていなかった毛根からポヨポヨと可愛らしい産毛みたいなのが生えてきます。

 毛根に栄養が向かってくれたのです。

 髪にはサイクルがあります。生まれ、成長し、やがて抜け落ちるというサイクル。本で得た知識では、やせ細った髪だと1年~2年のところ、しっかりした髪は6年サイクルになるそうです。つまり、抜け毛が減ります。

 そして、もう髪が存在していない頭皮、つまり禿げている状態でも、かなりの確率で大丈夫です。抜け落ちた後、毛根は休止状態になりますが、それは次の髪を生むための準備期間でもあります。農作物をイメージしてください。秋に収穫し終えた後、春に向けて土の栄養状態を整えるのです。

 生えてこないのは、土の状態が悪すぎるので発芽できないのと同じです。

 条件さえ整えば、種が死んでいなければ再び生えてきます。

 砂漠状態だと種も死んでいるので無理ですが、サバンナ状態だと、雨が降れば一斉に草が生えると同じ現象が起きます。しかも、1本でも残っていれば、その毛根は生きているので1本を丈夫にするついでに2本目、3本目もでてきますから。

 シャンプーをやめたときに、合わせて知りたい情報も羅列します。

 

①ドライヤーはどうすれば良いか。

 ドライヤーはなるべく頭皮に当てないように少し離します。温風と冷風を交互にすると良いのですが、交互機能が無い場合でも、最後は冷風を当ててください。完璧に乾かすのではなく、ある程度乾いたらOKです。

 

②リンスやトリートメントはしても良いか。

 シャンプーは頭皮も洗っていますが、リンスやトリートメントは髪につけるものです。頭皮につけないように使うなら問題ありません。

 

③ブラッシングはしても良いか。

 あまり頭皮を傷つけるものは駄目ですが、軽くなら大丈夫です。そして髪の状態そのものが良くなるので、手ぐしだけでもかなり収まります。

 

④毎日洗うのか。

 皮脂線が小さくなって、皮脂そのものが少なくなれば、最終的にはほとんど洗わなくても良いそうですが、それまでは余分にでているのでしばらくは毎日洗う必要があります。皮脂が酸化したものを洗い流すイメージでやりましょう。

 

⑤育毛剤は効果があるのか。

 一時的にはあるでしょうが、対処療法にすぎません。髪がやせ細る本当の原因を解決しないまま、一時的に対処するわけですから、やめればすぐに元に戻るでしょう。薬をやめられないのと同じですね。使えば使うほど効果が薄くなるのか、状況が悪化するため、より多くの薬が必要になります。育毛剤は高いですよ。

 

⑥白髪はどうか。

 白髪については、また違う分野になりますが、栄養が足りていないということについては共通しています。ですから減るはずです(私は減りました)。

 

⑦どんなシャンプーでも駄目なのか。

 普通に市販されているものは、まず駄目だと覚えておきましょう。ごく稀に天然の物をしっかり使ったシャンプーがありますから、全てのシャンプーが悪いわけではありません。ほとんどのシャンプーは駄目だということです。

 

3 全ては繋がっているという理解

 髪が復活するという希望をもてたと思いますが、最後にもう一度絶望してもらいます。何に対する絶望かというと、今まで正しいと思っていたことの多くが駄目だったという事実を認めざるを得ないという絶望です。

 今回の記事は「髪」ですから、「髪」に関してだけ述べることにします。

 

「髪」は食べたもので作られるので、その「栄養」を本来向かう場所に向かわせれば復活するという内容でしたが、まずはその「栄養」です。

 人の身体にとって、最重要なのは心臓や肝臓、脳や腎臓など様々な臓器です。これは命に関わるので、栄養の最優先の行き場所です。そこに向かった後の残りの栄養が、命には別状のない髪に向かいます。爪も同じです。

 ですから、髪が不健康(薄毛など)で爪も不健康なら、身体の状態はかなり危険です。病気が発症していなくても、まだ発症していないだけです。そして、現代社会の食事で、はたしてどれだけの栄養が取れているのかということも問題なのです。

「新型栄養失調」という、量は食べているけど過剰にカロリー摂取をしているだけで、栄養素がほとんど取れていない状態があります。さらに、食品添加物等の異物処理に大量のビタミンやミネラルが奪われるということもあります。

 栄養が取れていない上に、異物処理で消費し、残りわずかな栄養も毛根には行かない。これが現代社会に生きる日本人の現状なのです。

 ですから、食事そのものを見直す必要があります。

 シャンプーをやめるだけでも効果があるのですから、栄養状態を良くすれば、その効果は倍増するしかありません。

 

「髪の栄養」は血液によって運ばれます。次はその「血液」です。

 血液は血管がその通り道です。

 ところが、髪の毛に届いている血管は「毛細血管」です。つまり細い。

 人はストレスを感じると、血液中の赤血球がくっついて固まり、血液がドロドロになります。まあ、食べ物が悪いと同じようにドロドロになりますが、ストレスでもなると覚えておきましょう。理由は簡単で、緊張状態=危険=臨戦態勢なので、太い血管に血を集める必要があり、いつでも逃げ出したり闘ったりする状態になるのです。

 すると、せっかく栄養があっても毛根に行きにくいのです。

 ストレスは髪に悪いのです。でも、現代社会はストレスフルですから、これを改善しようと思ったら、さらにさらに奥深くなります。

 とりあえずできることは良質な睡眠かな。これでなんとか凌ぎましょう。

 ストレスと「睡眠」が繋がっていますが、他にも「快適な部屋」も「適度な運動」もストレスと絡んでいます。「働き方改革」なんていうのも繋がっています。もっと言うなら、生きているということそのものとストレスは絡んでいますし、数々の病気ともからんでいますので、ストレスは大きすぎるテーマです。

 

 最後に「髪の健康を理解」したら「身体の健康にも興味がわく」ことに関することです(逆に身体の健康から髪の健康もありますが)。

 もし、あなたが髪に関して全ての条件を整えることができたのなら、身体は超自然体=「本当の健康状態」に戻り始めますが、2つほど痛みを伴います。

 1つ目は、食べるものがなくなっていきます。これに関しては今回は深掘りしません。今回は2つ目の痛み、実感としての痛みです。

 身体が自然状態に戻ろうとするがゆえに、身体に溜まった毒素を排出しようとします。これを「好転反応」と言いますが、ありとあらゆる痛い反応が出ます。生活が乱れていれば乱れているほど出ます(毒素の溜まり具合がすごいので)。

 その中で、髪に関して言えば、「抜ける」ことがあります。

 髪が生えるはずなのに抜け毛が増える場合があるのです。

 だから心配になるかもしれません。でも、理屈を理解していれば心配する必要はありません。その抜け毛はそもそも死んでいるのです。あるいは悪質なタンパク質で作られた身体にとって不必要な髪です。抜けた後から素敵な髪が生えてきます。可愛らしい赤ちゃん毛、産毛が生えてきます。その髪を大切に育ててください。

 

 6000字を越えました。

 ここまで長い間お付き合いいただき、心より感謝します。

 今回の健康シリーズでは、もう何度も出てきていますが、「食事」「睡眠」「運動」「心」は全て複雑過ぎるほど複雑に絡み合っていることをお伝えしてきました。世の中の出来事も絡んでいるし、経済活動なんかも関連します。もう全てが繋がっているのです。髪に関して言えば、髪が不健康なのは不健康になるような生活をしているからです。

 人は不健康になりたくて生活しているわけではありませんが、知らないから、知らないうちに不健康になっているのです。よかれと思ってやっていることが、実は間違いだったと言うことが山ほどあります。本当のことが分かれば分かるほど、とりあえず絶望します。そこは保証します。

 

 最後になりますが「絶望」は、かなり良い状態です。