Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の24年間の実践理論

ダイエットの極

 久しぶりに面白いテレビ番組を観ました。

 2つの異なる方法でダイエットに取り組み、どちらが美しい身体を手に入れるのかという番組です。

 結論から言いますと、両方とも成功しているのですが、そこからダイエットを極めるために必要な要素を確信しましたので、お裾分けしますね。

 

タイプA 楽しみながらダイエット 

 トレーナーさんは褒めまくります。

 食事は、一応制限はしていますが、お米、肉、3食もOKです。

 冷たい飲み物もコーヒーもOK。

 やっていることは、ウオーキングや自宅でのダンス運動。そして食事。

 食事に関しては、基本は自炊で、外食をしません。

 最後の方は体幹トレーニングも入れていましたが、基本は楽しみながらトレーニングです。50日間で約10㎏の減量に成功です。お腹周りが超すっきり。

 

タイプB 超ストイック&ハードトレーニング

 トレーナーさんは全く褒めません。

 ウエイトトレーニング、有酸素運動、そして糖質制限など、あらゆる苛酷なメニューをこなしていきます。

 飲み物は冷たい物は禁止。基礎代謝を高めるためには体内の臓器環境が大切なので、徹底的に管理します。

 食事に関しては、大きくクローズアップされていませんでしたが、おそらく、低脂肪、高タンパク質が基本でしょうね。

 最後の方は、加圧式トレーニングも取り入れていました。基本はストイックで、50日間で約12㎏の減量に成功です。

 

結果

 両方とも成功なんですが、より美しい身体になったのは、タイプBのストイックトレーニングでした。

 だからストイックが良いということではありません。

 ダイエットには両方成功しているのですが、ストイックタイプは、筋トレもしているので筋肥大も起きた結果、ボディーラインが美しくなったのです。ただし、超キツい。楽しみながらタイプはまさに楽しんだわけですが、キツくないのに成功です。

 人によって、自分にあったダイエット方法があるでしょうから、何が自分に合っているのかということに尽きます。

 今回は50日間という限定企画でしたが、実はダイエットに終了はありません。つまり、太るような生活からきちんとした生活にする、し続けるというところがポイントになりますから、自分に合っていなければリバウンドするのは必然です。

 

ダイエットの極

 ダイエットというのは、ダイエットする必要があるからするのです。

 つまり太ったときに考えるでしょう。

 そして、太った原因は太るような生活をしてきたからです。

 ここがダイエットの難しさの根源です。

 生活を見直して、改善する必要があります。

 例えばトレーニングジムに行くというのも1つの選択ですが、これまでの生活サイクルの中に新たに設ける、時間を生み出す必要があります。

 例えばウオーキングをしようというのも1つの選択ですが、やはりウオーキングの時間を生活の中に組み込む必要があるわけです。

 そして食事。これまでの食生活を見直すわけですから、食材の選定から変わる必要があります。

 世の中には、数々のダイエット理論があり、ダイエット方法があり、その全ては効果があります。しかし方法だけに目を奪われて、なぜその方法が良いのかを理解しなければ、自分に合っているどうかもわかりませんから、理解が必要です。

「ダイエットの極」という大げさなタイトルをつけてみましたが、それはダイエットを理論として理解して、自分にあった方法を見つけるということです。

 今回の番組を通して私が確信した、ダイエット理論について簡単に説明します。

 

1 ダイエットの本質は基本的生活習慣にしかない。

2 トレーニングは、ダイエット活動の一部に過ぎない。

3 ダイエットは継続できるかどうかが最大のポイント。

4 自分にあったダイエット方法を選ぶということ。

5 自分が目指す身体をはっきりとイメージすること。

6 最短でダイエットするのなら、外側と内側、両面からのアプローチ。

 

 この中で、最後の両面からについてだけ説明します。

 今回の番組では、両者とも結局は両方やっているのですが、Aタイプは主に内側からのアプローチ(食事)、Bタイプは主に外側から(筋力)のアプローチと言えるでしょう。

 当然の結果として、Aタイプは内側から変わることで脂肪が減る。Bタイプは外側から変わることで筋力が増えて脂肪が減る。

 Aタイプは楽しい。→やせるだけ。

 Bタイプは辛い。 →やせる+筋力アップ。

 ということで、美しい身体としてはBタイプとなるわけですが、厳しい負荷を自分の身体に与えた分、そうなるのは自然で当然です。

 ただし、先ほども述べたように、どちらに寄っているかということであって、内側と外側、両方やっています。

 ですから、最短でのダイエットは両面からの同時アプローチです。

「食事」と「運動」の両面。割合としては食事8:運動2。

「ダイエットの本質は基本的生活習慣」

 これを生活に取り入れます。両面からの同時アプローチということは、相当難しいです。実践も難しいですが、その理解もまた難しいのです。

 筋力トレーニング理論と、食事理論と、今回は扱っていませんが、実は睡眠理論も必要です。ダイエットは少しかじる程度なら、短期間だけ取り組むのなら「簡単に痩せる」と謳っても問題ありませんが、本当にやるのならダイエットは相当難しいです。

 一つ一つの理解は難しいのですが、「トレーニングをしている時だけ、あるいは食事を制限している時だけがダイエットではない。」と理解することが大切ですよーというのが、今回の「ダイエットの極」のひとつになります。そして、是非両面からの同時アプローチを試みてくださいというお誘いです。

 ダイエットに挫折する理由は、「ダイエットは簡単だよ!」という入り口に誘われて、ダイエットに取り組んだ結果、「実は難しかった!」という現実に直面し、基本的生活習慣を全て変える必要に気づくからです。

 ダイエットはね、難しいです。難しいと思って取り組んだ方が良いのではないでしょうか?という提案です。難しいけど、一つ一つ理解しながらやると面白いですよーということです。

 とりあえず、最初の取り組みとしてお勧めなのは、朝の体操かな?

 かなり効果がありますが、その理由を説明すると、それだけで凄い文量になりますので、まずはお勧めということで、今回の記事は終わります。

 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 番組を観たら、自分もダイエットしたくなりました。