「雨、やだな~」とか「日照りが続いたから雨、いいな~」とか、そういうことを人はよく思うのですが、雨は降っているだけというお話です。
もしかしたら、雨がちょっとばかり素敵に思えようになるかもしれません。
少し難しいお話なんですが、そういう話です。
雨は何もしていない
何が言いたいのかというと、「良い」とか「悪い」とかは、自分で決めているだけで、もちろんそう思う理由はあるのでしょうけれど、雨自体は降っているだけで「良い」も「悪い」もないということです。
良い方に考えることを「ポジティブ思考」といい、悪い方に考えることを「ネガティブ思考」と言いますが、雨はどちらでもないのです。ポジティブもネガティブも必要としていないのです。
だって、ただ降っているだけなのですから。
世の中も原理は同じ
そう考えると、「あの人が悪い」とか「あの人は間違っている」というのも、実は存在しないことになっちゃいます。
で、それでいいのです。
「正しい」とか「間違っている」というのも、自分が決めているだけで、事実だけが起きているのですよという考え方です。
昨日の夜、久しぶりに発熱しました。昔は解熱剤を使ったり、薬を飲んだりして対処していたのですが、数年前からなるべくしないようにしています。人間には自然治癒力というのが備わっているので、それにお任せしました。それで、一晩はかなりだるかったのですが、今は回復に向かっているような気がします。
発熱は、体に入った菌を殺そうとする防衛反応です。防衛反応から熱が出ているという真実だけを受け止めると、有り難いということに収まります。だって、熱がでなかったら、菌が増殖するのでしょうから。
「発熱、ありがたいなー」って、感謝してみたら一気に熱が上がりました。
体って不思議です。
発熱もまた「良い」とか「悪い」とかいう問題ではなく、体の防衛反応が発動したという事実だけなのです。それを良い・悪いと判断しないで、ただ「有り難い防衛反応だ」と感謝してみる。そうすると、体が喜んだようで、もっと熱量を増やしてくれて、体はさらにだるくなったということです。・・・けっこう辛かったかな?
社会的な問題も原理は同じ
今、話題のニュースと言えば、沢尻エリカさんの麻薬所持問題でしょうか。
それもね、麻薬を所持していたというだけなんです。
なぜ、芸能人の麻薬所持問題が絶えないのかなどと考える必要もありません。
そこにあったから所持したというだけです。
それから、所持とか使用しないではいられないくらい苦しみがあったというだけなんです。ですから、もっと規制を強化しなくては!と思ってもいいのですけど、解決はしないでしょうね。本質的な問題には目をつぶっているのですから。
きっと、合法的な逃避、アルコール依存とかギャンブル依存とか、リストカットとか、スマホ依存などなど、逃げ込む場所が変わるだけです。
三菱電機の新入社員が自殺したというニュースはどう考えるのか。
「これはけしからん!」という論調が、教育係の人に向けられていますが、本当にそれでいいのでしょうか? 「死ね」と言われたら死ぬのでは精神的に弱すぎます。しかも、朝日新聞の記事によると、
「新入社員を7月ごろから本格的に指導し、学生時代の研究テーマなどについて説明する8月下旬の技術発表会向けの資料の書き直しを求めるなどをしていた。」
とあります。もちろん、つらかったのでしょうね。でも、本当の原因は「死ね」と言われたからではないというのが私の見方です。
まとめ
今、世の中はどうやらあらゆる問題にバッシングしないではいられない状態に陥っているようです。
それでも別にかまわないのですが、バッシングしても何も解決しないし、楽しくないですよ。そして、バッシングした分だけ、自分にしっかりと返ってきます。
「因果の法則」が発動しますから。
雨はただ降っているだけ。
「雨が降ってくれて有り難い」と感謝することをオススメします。