Nayunayu先生 ~愛のある教室~

現場教師の24年間の実践理論

「子ども観・子どもらしさ」

子どもが元気な時

「元気」という言葉はひどく曖昧です。そして、多くの人たちがよく分かっていません。「元気な挨拶」や「元気よく遊ぶ」は一般的によく使われていますが、では「静かな挨拶」や「静かな遊び」は元気がないのかと言えば、そうとも言い切れません。また、「元…

何度でも挑戦できる

下の娘(4歳)とおやつを買いにローソンに行きました。 「お姉ちゃんの分も選んでね。」 と伝えると、張り切って選びました。自分はアンパンマンのグミ、お姉ちゃんにはチョコのつぶつぶがいっぱい入ったおやつです。 【不二家】70円 アンパンマングミ〈ぶど…

少年に還る

私はバイクに乗ります。だから、バイク乗りたちがコンビニや道の駅に集団で居るところを見かけると、ついつい見てしまいます。そのバイク集団は、大抵、おじさんです。見た感じでは50代~60代のおじさまたちです。そのおじさまたちは、ハードな若々しい服装…

めんどくさい病

( 2019.11.08 の記事をリライト) 絶望病とまではいきませんが、学級の子ども達に次のような症状が見られる場合があります。 「頑張るのがめんどくさい」 学校には来ているのですが、何をやってもやる気がみられない。たまに自分の好きなことには興味を示す…

家庭学習が嫌いな子に育てる大人たち

「勉強やだな~。家庭学習って言ったって、なんかやらされてるから、宿題と同じじゃん!」 そんなことを考える小学生は多いでしょうね。 学校では「家庭学習の手引き」というのを制作していて全児童に配布します。 これによれば、家庭学習は将来に役立つ大切…

甘えん坊は素敵な子になる

「甘えん坊」は早急に改善しなくてはならないと、多くの人は考えています。 「甘やかしてはいけない」と言う人もいます。 本当でしょうか。 「甘えるのってだめなの?」と疑問に思っている人の為に少し深く考えてみます。 「甘えさせる」と「甘やかし」につ…

注意欠陥症の子が見ている世界

ADHDという言葉は、私が子どもの頃にはありませんでした。 正式には、注意欠陥多動性障害という名称です。 簡単に言うと、注意力が散漫で、じっとしていられないということです。 特別支援法というのができてから、各小学校に特別支援学級が出き、子ども…

愛のある叱りなら叱られたい

1年生の特別支援の男の子が、とにかくやたらとふらふら立ち歩き、お友達にちょっかいをかけたり、奇声を出してみたり、わがままし放題です。担任教師が止めると、感情を暴走させて、ふてくされて、動かなくなるということもあります。 体育の授業では、これ…

「泣く」にも2種類ある

涙が出ることを泣くと解釈しますが、涙は出ていないけど心で泣いているという状態もありますから、涙だけで判断はできないでしょうね。 まずは、これが前提です。 さて、今回の記事は「泣く」には2種類あるから、注意が必要ですよという内容です。何を注意す…

「困らないように」すると「困るようになる」

我が子には、将来困らないようにしたいとたいていの親は願うようです。 「勉強しないと将来困るよ」 「きちんと整理整頓できないと将来困るよ」 「お友達と仲良くしないと将来困るよ」 「だらしない生活をすると、将来困るよ」 「なるべく良い高校とか大学に…

初任時代の学び④-3 「たわむれ言いたい放題」

学級通信一考 (後編) さて、本校の現状はいかがであろうか。数年前まではそれほど見かけることもなかったが、今は4~5クラスを除いた多くの学級通信が頻繁に机上に乗せられてくる。他校も同様なのかとつい考えてしまう。特に昨年度からは、家庭だけでな…

初任時代の学び④-2 「たわむれ言いたい放題」

初任時代に林先生にいただいた手紙を読み返してみました。 A4用紙12枚にも及ぶ大作で、主に教師が心得ておくべき日常的な指導について書かれています。改めて読み返してみると、教育の不易の部分として大切なことだらけで、今の学校現場が忘れてしまってい…

子育て 「安定型に育てるのが難しい本当の理由について理解した」

子育てで目指す最高峰の場所は、子どもを「安定型」と呼ばれる場所に導くことです。これは愛着の問題なのです。多くの育児書が示す到達点になっているので、どの本を読んでも同じ方向を示しています。 ですから、以前の記事で、そのようなことを書きました。…

子供らしさは「こだわり」~Tシャツと短パン~

(2020.5.15 リライト記事) 毎年、学校に必ずひとりかふたりはいます。一年中、Tシャツと短パンの子。 北海道の冬は寒いのです11月だと0度とかにも普通になります。 手袋をはいて、マフラーをして、白い息を吐きながら「さびー、さびー」と登校してくる子…

子どもらしさは「くだらない」~小学生あるある~

(2020.5.15 リライト記事) 子どもらしさの持つ一側面に「くだらなさ」があります。もう本当にくだらないことに夢中になるという特性があるのです。「小学生あるある」として、誰にでも思い出すことができるほどよく目にする光景です。おそらく、担任を受け…

子どもらしさは「楽しい」~どろんこ~

(2020.5.15 リライト記事) 3年生の体育の授業でキックベースボールをやりました。体育館が学芸会のために使えないため、北海道の11月はとても寒いのですがグラウンドで授業です。 その日の朝は霜が降りて(北海道では秋から冬にかけて地面の水分が凍って…

子育て 「親の言うようにはならないけど、親のするようになる」

我が家には大量のうまい棒があります。 私が大人買いをしたからです。 で、3歳のチビ姫は、そのうまい棒が好きです。 だから、1本食べたら2本目、様子をうかがうように3本目をねだったあたりで 「もうやめなさい」 とお母さんに言われちゃいます。 これ…

家庭学習を進んでやる子にしたいなら読んでくださいね。

(2020.6.10 加筆・修正) 家庭学習を自ら進んでやる子になって欲しいと、多くの保護者は願っています。家庭学習なのか宿題なのかという問題はありますが、とにかく自分から勉強して欲しいと願うでしょう。ところが、現実に目を移せば、そのような子はごくわず…

お母さん、髪しばって。

もう、何年も前の思い出話になってしまいます。 4年生を担任した時のことです。 家庭訪問で、ある女の子の家に行きました。 その女の子は5人きょうだいの末っ子で、お母さんは「ベテランお母さん」です。 家での様子を聞くと、末っ子ということもあって、お…